こんにちは!
吉崎めぐみです。

今日のテーマは「クラリネットリードの育て方」です。
クラリネットを始めたら避けて通れないのがリードとのお付き合い!

演奏経験が豊富な方でもやはりお悩みはあるようですね。
初心者さんならなおのこと。

育て方は選び方にも通じてきますのでとても大切です。
しかしひとくちに育て方と言っても、ズバリこうすれば!というバイブル的なやり方は残念ながら存在しません。

ここでは、わたしが今までの経験をもとに定着してきたやり方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

クラリネットリードを育てる手順

それを踏まえて、新しいリードの育て方を順を追ってお答えしました。

開封から使用できるまでの1ヶ月ほどの間の工程を①から⑧まで区切ってご紹介します。

10枚すべて開封しよう!

①新しい箱を開けたら10枚すべて封を開ける。

コップなどに水を入れて、リードの上半分までを一瞬浸し水を吸わせる。

→ヴァンドレンのリードはフランス製です。ヨーロッパと日本では気候(湿度)がまったく違うので、個包装されたパッケージを開けたら日本の空気に馴染ませるためにすぐに浸水させず放置しておく人もいるくらいリードは乾燥と水分過多に弱いです。

②平らなところに並べる。

③1枚ずつ開放のソの音を鳴らして、第一印象を確かめる。

この時、息の強さは強すぎず弱すぎず吹き込みます。
mfくらいのつもりが目安です。

初日はソだけか、ソから下の低音域の鳴り方を試すのみ。1枚のリードを吹く時間は目安として1分未満です。

開けたてのリードは水分をよく吸い込みます。水分を吸ったリードは先の方が透明になってきますのでわかります。

その状態で長時間吹いてしまうと、水分に接触している時間が長くなり、すぐにリードがバテてしまうので注意が必要です。

平らな状態をキープしよう

④③を10枚すべて試し終えたら1日目は終了

平らな状態で保管、埃などからも守るためにリードケースにしまいましょう。

→リードが入っていた透明のプラスチックケースに戻す方もいらっしゃるようですが、1度浸水したリードは乾く段階でうねりが出たりととても繊細です。
リードを安全で健康に保管するために、ガラス板のついたリードケースをぜひ用意してくださいね。
ガラス板の上に置いたらリードの真ん中から先端に向かって親指で優しくなでると、水分の通った繊維が安定してきます。

⑤2日目、3日目くらいまでは③の行程を繰り返す

スタッカートや高音域はリードへの負担が大きいので、少なくとも1週間くらい吹いて馴染ませてからにしましょう。

吹く時間を増やそう

⑥徐々に吹き込んで馴染ませていく

3日目以降は吹く時間を5分、10分というように少しずつ増やしていきます。
その過程で、吹き心地が良いと感じられるものに印をつけるとあとで探しやすいです。

逆にあまり息が入らないなど吹き心地に疑問のあるものは、この時点でリードケースからはよけておきます。

全音域で慣らそう

⑦ひと通り吹いてみる

2週間くらいこの「慣らし」を繰り返していくと、リードの繊維がより安定してきて水分の吸収もおさまってくるので、低音域の音出しに加えて、レジスターキーを押す上の音域も吹いていきます。Cdurの音階をひと通り吹いてみると、各音域もカバーできるのでおすすめです。スラーとスタッカートで試します。

⑧1ヶ月くらい経ったら一人前!

無事に慣らし期間をまっとうし、開封から1ヶ月くらい経ったものが練習や本番での使用に耐えるくらいに育っているということになります。

①から⑧までの行程を試してみて、ヴァンドレンのトラディショナル(青箱)では10枚中2〜3枚が調整なしに使えるという印象ですね。

残りは残念ながら、「アイスクリームのヘラ!」などと揶揄されることもしばしばです。

良いリードって、どんなもの?

さて、ここで良いリードの選別基準もお伝えしておきます。

リードの良し悪しの選別についてですが、いくつかの基準をクリアしたものが「使えるリード」ですので覚えておいてください。

1.無理のない息の強さで吹いたときに、反応が良いこと

反応が良い=息を吹き込んだらすぐに音になること。
それに加えて、少しの抵抗感があること。
抵抗感=押し返されるような感覚です。

2.程よい抵抗感

タンギング、スタッカートの時にも程よい抵抗感を保っていて、舌をリードから離したときの戻りの反応が良いこと。

3.鳴りムラがないこと

音域によって鳴りムラがないこと。
左手のブリッジ付近の音ソ♯、ラ、シ♭あたりがスカスカしないこと。

4.選別するときに、音色で選ばないこと

あくまで、上記の吹き心地にこだわって選びましょう。
吹き心地が良いリードを鳴らしたとき、自動的にその人が持つそのときいちばん美しい音色が出ていると思ってくださいね。

育てたリードのお取扱上の注意点

さて、慣らし期間が終わり無事に使用デビューにこぎつけたエリートのリードたちも、使っていくうちに劣化していってしまいます。

葦という植物でできていますので、仕方のないことですね。

せっかく育った大切なリードを少しでも長持ちさせるために注意することがあります。

長持ちの秘訣・ローテーション

まず、気に入ったリードばかりを使い続けないこと。
そのような使い方をしていると、吹きやすかったリードが本当に短い時間ですぐにダメになってしまいます。

そのようなことを防ぐためには、やはり2〜3枚以上をローテーションさせて使うことです!
1枚のリードをだいたいですが、1時間以上吹かないようにすると良いでしょう。

季節で変わるリードの保管方法

リードの保管についてもポイントがあります。

日本には四季があり、夏場と冬場では空気の乾燥度合いがまったく違いますよね。
夏場のリードに関しては特に神経質になる必要はないと思います。

ただし、梅雨どきは湿気でリードが波打ってしまうこともありますので、そんな時はガラスの上に置いて指で平らにしてあげましょう。

冬特に乾燥が激しいときに「リードがない!」という場合は、ジッパー付きの袋にリードケースごと入れて保管すると少し改善されますのでお試しくださいね。

また、リードケース内部の湿度をコントロールするヴァイタライザーというものも売っていますので活用されても良いと思います。

なるべくパサパサにならないよう注意しましょう。

硬いリードの調整法(上級者向け)

たまに、ひと箱開けてもすべて開封せず1枚ずつ使うという方もいらっしゃるようですがリードはなるべく箱の中全てを開封しましょう。

同じ硬さ(厚さ)たとえば3番といっても、3半に近いものから2半に近いものまで入っていることがわかります。

自分にはちょっと硬いな、厚いな(息がたくさんいるな、力がいるな)と思ったリードもサンドペーパーで削って(なでて)吹けるようになるものもあります。

ただしこの方法は、クラリネット歴がある程度ベテランに達していないと、なかなか感覚がわかりにくいので初心者の方にはおすすめしていません。

もし、研究・実験という意味でやってみたい方は小さなガラス板(ポーチに入るような鏡でも大丈夫です)と380番くらいのサンドペーパーを指先ほどの細さにカットしたものを用意しましょう。

そしてリードの表面をあまり範囲を広げず整える感じで少しなでる程度からチャレンジしてみてくださいね!

本番用リードの温存に注意!

良いリードにも2種類あって、練習で使うものと、本番で使えそうなものに分けられます。

練習で使うリードは言ってみれば普段着のようなものですね。
本番用リードはお出かけ着といった感じでしょうか。

本番用リードを大切に保管するのは良いのですが、使ってバテてしまうのが怖くてあまり吹かずに置いておくのも危険です!

いざ本番というときに突然変化してしまって大変な目にあうということも。
適度に使ってあげましょう。

それでもうまくいかない場合

いかがでしたか?

このような行程を試してみてもなかなか良いリードに出会えないという方は、別の問題が隠れているかもしれませんね。

もしかしたらマウスピースが合っていないかもしれませんし、リードの硬さが合っていないかもしれません。

実際にそのあたりの問題というのは、なかなか 自分ではわからなかったりするものですよね。
思ってもみなかったところに原因がある、なんていうことは実はよくあることです。

そんなリードのお悩みをお持ちの方、ぜひ1度レッスンにいらっしゃいませんか?

案外すぐに解決してしまうかもしれませんよ!

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